中学生以下日記 番外編

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ハートランドの内部で密かに活動されている部活の中でも、
最もアクティブなのが【マリン部】。
その部長である私が、冬のマリンに行けない間に選んだアクティブなスポーツ。
それは・・・・・バドミントン!!
いやぁね、マリンでスポーツにいそしんでいたかというとちょっと??ナゾですが。
とにかくサッカー一筋でここまで生きてきた私が、なぜバドミントンなのか?
それにはサービス業の悲しい現実が突きつけられているのです・・・・・。
だってね、土日みんな休みってわけじゃないんですよ。
そして自分もいつも休めるわけじゃないんですよ。
つまり11人集まんないんですよ。
サッカーって11人集めなくては楽しくないんですよ。
悲しい現実ですが、僕もいつの間にか、
プレーヤーからサポーターになってしまったようです。


10月某日

まぁとにかくはじめてみました。
きっかけは友達の紹介(ありがちですが)。
知る人は知っている某セミナーセンターの体育館で
毎週火曜日12時スタートです。(14時まで)
これで僕が火曜日店にいない理由がわかっちゃいましたね。
実はお願いして毎週火曜日はお休みにしてもらってます。
ありがとうございます、S.V氏・・・・・。
行き始めたのが確か・・・・・10月・・・・・かなぁって実はあんまり覚えてません。
だってね、日記を書けって言われるなんて思ってなかったんで、
それに楽しくなかったらすぐやめようって思ってたし(笑)。
ところがこれが想像以上に面白い!!
何が面白いって、そこに来てる人が面白い!!(←そこかよっ!)
当然おば様方もいらっしゃいます。
意外と若い女の子もいます。
おじ様もいらっしゃいます。
若い男性は(20代)僕1人です・・・・・。
最初はおば様パワーに圧倒されまくりです。
そうですね常時いるメンバーのご紹介をしておきますか。
まずチーム名「セーラム」(仮称)
主宰者「ママ」。
ママの旦那さんで「マスター」。
その他おば様方が3〜4人(3ヶ月も行っているがいまだに名前を覚えていない)。
おじ様(←こう書いてしまうとこの日記をそのおじ様方に見られたときに
いいわけがきかないんですが・・・・・)。
「川ちゃん」(仮称)。
川ちゃんのお友達&僕の心のライバル「なっち」(仮称)。
実は、この2人が笑いの中心人物。
あと若い女性が5〜6名。
大体いつも12〜13人が集まっています。
実際16〜17人が在籍しているらしいっす。
肝心の僕はというと、本当に初心者のため、初めて行ったときの第一声が
『ラケットってどうやって握るのですが??』という
ママへの問いかけから始まってます(笑)。
当然ラケットは借り物です。
ママは基本重視の人のため、丁寧かつ熱心に僕に指導してくれます。
しか〜し、その他の面々はとにかく楽しくやろう!という精神のもと、
常に試合形式でやってます。
とにかく笑いの絶えない試合で、そっちが気になって笑いながら練習してます。
そして僕も最初の1回だけはなんとなく基本を教えてもらいましたが、
次の回からは試合に混ざって遊び重視の世界に飛び込み、
遊びの中でいろいろと覚えていきました。
正直、全員が上手なわけではありません。
割と初心者の女の子相手に、遊びながらも大人気ない一面を見せ、
笑いを取っている「なっち」。
当然、男相手だと初心者の僕にもかなーり大人気なく攻撃してきます(笑)。
僕が少しでも甘〜い羽を上げようものなら、容赦なく顔面にスマッシュしてきます。
いわゆる”顔スマ”(そんな名称がすでについてました)。
女性相手にも”顔スマ”はもちろん、
時には”パイスマ”も決めてます(あえて説明はしませんが・・・・・)。
いや、それだけではなく”××スマまでも・・・・・(書けません・・・・・)。
そんなわけで「なっち」を倒す!というのが僕のとりあえずの目標になりました。
すぐうまくなれるだろうと軽く見ていた私、間違ってました・・・・・。
案外難しいっす。
羽が遠くに飛びません。
しっかりとラケットに当たると 『ビシッ』というか『スパンッ』というか、
とにかく気持ちいい音が体育館中に響き渡るんです。
でも僕が打つ音は『カツン』『ポテッ』とラケットのフレームっていうの?
とにかくガットに当たんないんです。
マジになりそうです。


11月中旬

そんなこんなで、1ヶ月が過ぎたころ・・・・・。
『今度の祝日に大会があるんだけど、参加できるよね?』というママからのお言葉。
どうやら年に1回、他の団体
(って書くと本格的に見えますがそうでもないんですが)
との交流試合があるらしく、
僕が始めたおよそ1ヵ月後にこの大会が開催されました。
形式は4人1チームでの総当りのリーグ戦。
集まったのが全部で24人。
6チームに分かれての大会です。
ダブルスで3試合やって先に2勝したチームの勝ち。
僕が入ったのは、皆さん他の団体に所属のおば様とおじ様2人のチーム。
3名とも結構な経験者の方で、
『僕初心者なんでよろしくお願いします。』と言ってみると、
ちょっと不服そうな感じ・・・・・。
やばいです・・・・・心配です・・・・・。
さぁ始まりました。
1回戦はいきなり「なっち」「川ちゃん」率いるいつものお遊びチーム。
第1試合、いきなり出番です。
相手は「なっち」「川ちゃん」
2人ともいつもの僕を見ているわけですから、当然なめてかかってきます。
ところがどうでしょう!
なんと勝っちゃいました(^−^)/
って言っても、僕はほとんど羽に触ってません。
ペアを組んだおじ様が『部長は背が高いからとにかく前に行って威圧してて、
後ろの羽は全部拾うから。甘い羽あがったら打ち込んで』だって。
2、3度『おらぁぁ〜』という掛け声とともに
誰でも打てるような羽を打ち込んだだけで勝っちゃいました。
なんか申しわけなかったっす・・・・・。
2試合目も勝ち、1勝を上げ、他の試合が終わるのを待っていると、
同じチームのおば様、通称「エアロビおばさん」
(パンツはスパッツで、上はTシャツ。さらにバンダナ巻いてます。
仲良しの友達が命名しました。
付け加えると、パンツは本当はスパッツではないのですが、
ムチムチの太ももが・・・・・ここまでにしときますか・・・・・)
が『部長、ちょっと練習しよ』と誘ってきます。
他の試合を尻目に、本格的な練習(ほぼ拷問だった)が始まりました。
『そうじゃなくてぇ〜こう!こうよ部長。』と
ラケットの振り方1つ1つに注文をつけてきます。
『この人たち本気だ・・・・・』どうやら、お遊びだと思っていたこの大会。
彼らは本気で勝ちに来たようだ・・・・・。
『いつもどおり笑いに来ただけなんだけどなぁ・・・・・』と最初は思っていましたが、
本気の彼らを見続けていると
いつの間にか久々に僕の中のスポーツマン根性がフツフツと湧き出し、
『絶対勝〜〜つ!!』という意識に犯されていました。
当然掛け声にも気合が入ります。
スマッシュを決めた瞬間 『っうっっしゃぁ』と言ってる自分。
作戦も初めのころより綿密になってます。
いつの間にか汗にまみれ、羽を追ってる自分に酔ってます。
そういえばまだ学生のころは、とにかく勉強よりもサッカー一筋で、
汗をかいている自分が大好きでした(かなりナル入ってますが・・・・・)。
そうこうしながら試合をこなしていき、気がつけば4戦全勝。
6チームでやっているので、あと1つ勝てば文句なしで優勝です。
そして最終試合。
なんと相手も4戦全勝できています。
どうやら、「ママ」に教えた「先生」率いる本命チームだそうです。
ちなみに、こうなることを先読みして、ママがこのような対戦順にしたそうです。
第1試合はこちらのおじ様2人がペアになり、
『とにかく1つ勝っておく』と言い残して試合に挑んでました。
さすがおじ様、先生の入っていない相手チームを軽く倒しました。
そして続く第2試合。
僕とエアロビさんのペアで、先生の入ったペアと対戦です。
結果から書くと当然の負けです。
でもその負け方がかなーり悔しい!
先生は最初の何球かで僕の実力を見抜いたようで、
『ほれ、打って来い 』と言わんばかりに僕に甘い羽を返してきます。
当然こっちは本気でスマッシュします。
が、どれだけいい当たりをしようが、必ず同じ場所に羽が返ってきます。
何度も何度もスマッシュを繰り返し、
そのうち僕がネットにかけてしまい、相手のポイントです。
そんな感じで軽くひねられたまま終了です・・・・・。
ホント、参りました。
ただ来年はそうは行きませんよ!(と、言っておく)
そうして運命の第3試合。
こちらから第1試合と同じペアを出そうとすると、
相手チームからクレームが入りました。
『同じペアはだめだよ。』と。
しぶしぶチームのエースとエアロビさんのペアで挑むことに。
相手チームは「先生」と札幌の市民大会で優勝した経験もあるおば様のペアで来ました。
結果は・・・・・惜しくも負けてしまいました。
最後の試合はとにかく熱のこもった試合で、
消化試合をしていた、ほかの多くの人たちが、
試合を途中でやめて、観戦するほどのあつーい試合でした。
こうして大会は終了。
われわれ準優勝です。
すぐに場所を移動して懇親会が開かれました。
軽い表彰式があり、皆様わいわいと盛り上がっています。
僕も最初はいつものメンバーと一緒に騒いでいたのですが、
そのうち「川ちゃん」が
『なぁ部長、部長のチームの人たちのところに行って、何歳か聞いてきてくれ』
という指令(ちなみに川ちゃんは40代後半です)。
ビール瓶を片手に移動です。
『どーも、おつかれさまでしたぁ〜』
トクトクトクとビールを注ぐ。
エアロビ:『おぉ部長、まっまっ座って座って』
エアロビ:『ねぇ部長は初めてどれくらいなの?』
部長: 『まだひと月くらいっすよ』
エアロビ:『へぇそうなんだぁ、あんたうまくなるよぉ』
部長:『そうっすかぁ、がんばりますぅ』
なんていう社交辞令的会話から始まり、
仕事は何やってんの?どこ住んでんの?
私たち土曜日の夕方に南区の体育館でバドやってるんだけど来ない?
なんてスカウトされ。
そのうちその質問の中に『そういえばいくつなの?』
きた〜〜『僕27っす、皆さんはおいくつなんですか?』
おじ様1号『・・・・・』
エアロビ『・・・・・』
おじ様2号『部長のお父さんはいくつ?』
と、隠すような年齢でもないはずなのに
なぜか場末のスナックのような雰囲気(笑)。
『うちの親父は56っす』
すると『じゃあ、おじ1と同じだ』
『えぇ〜そうなんすか!?若いっすねぇ』
と豪快な社交辞令。
そのうち、おじ1とエアロビが同級生であることを聞き、
おじ2が2つ下であることを聞きミッションコンプリートです。
すぐにその場を立ち去るのも変なので、麻雀の話などをしながら、
頃合を見てその場を立ち去り、「川ちゃん」に報告です。
部長:『56・56・54です』
川ちゃん:『あぁんマジでか、それにしては動きすばやいなぁ』
そうなんです。
マジで56歳とは思えないほどのすばやい動きなのです。
うちの親父にも見習ってほしいものです。
そのうち「なっち」の下世話な会話でおば様たちが盛り上がり、
いやマジで下品な話のオンパレードでしたよ。
「ここは本当に場末のスナックか?」と思いました(笑)
そのうち、懇親会もお時間となり、解散となりました。
エアロビ:『部長、また来年ね』とうれしいお言葉をいただき(笑)、
『ういっす!もっとうまくなってきます!』とお別れです。
本当に楽しい1日でした。
多分、ここ10年間でベスト3に入るほどの有意義な時間をすごすことができました。
だって僕、もともとスポーツマンでしたから。
この日記を書いている1月の下旬。
僕もバドを初めて3ヶ月がたち、バックも打てるようになってきました。
まだまだ全然上手くはありませんが、
(まぁすぐに上手くなっても楽しくないのですが)、
毎週火曜日がとっても待ち遠しくなってます。
普段雀荘で働いているわれわれにはとても縁のないスポーツの世界。
こういう場所にめぐり合うことができて、部長はとっても幸せです。
皆さんも何かスポーツされてますか?
本当に素晴らしい世界があなたを待ってますよ・・・・・。