「CONTENTS」に戻る
「CONTENTS
に戻る
「麻雀本の紹介」に戻る
「麻雀本の紹介」
に戻る

タイトル 著 者 初版発行日 発行所
「リーチ麻雀論  
      改革派」
天野 晴夫 1990年3月6日 南雲堂

天野 晴夫氏はリーチ麻雀店経営者であるようだ。
(私は天野氏とは面識が無く、氏の著作のプロフィールからしか
その素性を知りえないことを先にお断りしておく。)
昨今、巷で「オカルト」「デジタル」という用語をよく耳にするが、
この著者は最も早くそこに着眼し、「デジタル」のスタンスを明確にし、
「オカルト」の持つ非科学性、旧態依然とした麻雀プロの戦術に
勇気ある姿勢で真っ向から切り込んでいる。
10年前に、氏の主張である「麻雀にはツキも流れも無い。」という論理は
極めて少数派にしか理解されなかったかもしれないが、
現代におけるデジタルの系譜の先鞭をつけたこの著作の功績は、
高く評価されるべきである。
プレイヤーと評論家(批評家)が同一であることは大きな弊害を生む要因となりやすく、
利害を超えて、既存の勢力に対するアンチテーゼを表現できる
氏のような存在が増えていくことが、麻雀界の発展に繋がると信じてやまない。

コンテンツは、
 @  麻雀にはツキも勘も流れもない
 A  なぜ麻雀界に超科学が暗躍するのか
 B  リーチ麻雀を語ろう
 C  人はいつも心の奴隷
 D  麻雀とは「全体観」の勝負なのだ
 E  常勝の雀士の条件とは
終章  道標は立てられた

デジタル派はもとより、既存の麻雀概念を打ち破りたい上昇志向の強い打ち手は
先入観を持たずに一読すべし。きっとなにか違う世界が見えると思う。