HeartLand版 「真説!何を切る?」


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来賀 友志さん の解答 8筒
何やら贅沢な手牌、こんな牌姿、ここ10年くらい
お目にかかったことがないような感じ。
実際に卓上に座れば、マンズかソーズのどちらかを
切り飛ばして行く状況も、かなり考えられる。
それは相手の捨て牌の並び順だったり、
自分の手牌の牌の寄り具合だったりと、理論的なものもあるが、
そのほかに感覚的なものも多々ある。
こと麻雀に関してはこの「感覚的」なものが
支配する場合が多いのだが。
ただ、この手牌で何を切るかと問われれば、
マンズとソーズに手をかけるわけにはいかないだろう。
10巡目で、どちらの両面ターツも埋まっていないことには
多少の不安を残すが、相手に固められているのか、
それとも単に山に深いだけなのかの状況を、
ここから判断するわけにはいかない。
だからしてピンズからの選択となる。
回答は4通りに分かれ、2筒暗カンか、2筒5筒8筒いずれかの
打牌選択が寄せられることだろう。
まず2筒暗カンはちょっとお粗末。
ここでカンをすれば、マンズとソーズの両面入りより、
まず雀頭を先に求める手順になる。
これはおかしな手順である。
次に打2筒というのは、567と678の2通りの三色を
あくまで残した形であるが、
私はここでドラを切ることはまずあり得ない。
三色には「狙う三色」と「出来る三色」とがあり、
この手牌の場合、後者の出来る三色形だと思うし、
これだけの手材料が揃っている以上、
あくまで三色に固執する必要もないかと思う。
マンズかソーズで先に雀頭が出来れば、
ドラ4枚を手牌に抱えたまま、
両面リーチでハネ満は確保できるのだから。
時として三色は、狙いすぎて手牌を
バラバラにしてしまう傾向にあるものである。
で、打5筒か打8筒かは、かなり難しいところ。
普段、私は手牌に67とあり、
567・678どちらの三色を作るか
と問われれば、678に分があると思っているのだが、
これはかなり複雑な問題なので、次の機会に回すとしよう。
ただし、以下の2つの理由で私の選択は打8筒となる。
 
5筒を切って、ピンズの手牌を分断形にしたくない。
 
赤がある以上、最小限のリスクで3倍満まで持っていける。
(どちらかの5が入れば、ドラの2筒を切って、
裏ドラがなくても、三色つきの一発と赤で3倍満)
 
こんなところだろうか。
また、この手牌をダマにすることは私はない。
問題は南家から出た場合。
というより、リーチを掛けてのアガり決着は、
南家の放銃5割、ツモアガり4割、他者の放銃1割と
予想が出来るからである。
雀風の問題にもなるだろうが、現在の私は、
トップ取り条件のタイトル戦の最終戦以外、
たとえトップになれなくても、
南家から出た当たり牌を見逃すことはない。

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