大貝 博美プロ の解答 |
先刻、新宿の某フリー店。 卓についてふと上家に目をやると、プロ連盟の佐々木慶太プロ。 「ども」「どーも」 ぶつかる視線が火花を散らし、いざ決戦!の趣。 しかし終わってみれば、同卓の学生とオバさんの圧勝、 我々2人揃ってボコボコ。 あーショボい。 やたら疲れて帰ってくるとポストに郵便が。 ”何切る”かぁ。 そんな気分じゃないんだけどな。 どれどれ・・・・・。 あ、東2局トップ目、中張牌が押し寄せドラもあって・・・・・ いいじゃん、イケてるじゃん! (少考) いやいや違うな、負けすぎてハイになってるみたい。 もうちょっと冷静に考えてみよっと。 えーと、東パツの親リーチを空振った訳か。 テンパイ連荘のルールなら 愚形の足止めリーチもあるだろうけど、 アガリ連荘なんだからその可能性は少ないな。 するとツモれると思えるいい待ちの早テンか、 あるいはドラがかなりあるけど、 役がないから仕方なく・・・・・という形か。 いずれにしろ期待十分のリーチを空振ったんだね、 この(私)さんは。 だとすると、今そこにある牌姿をマトモに信じちゃいかん。 点棒は一応のトップ目でも、 牌勢的には一番悪いかもしれないぞ。 もしかするともうすでに詰んでるまである。 東家 南家 西家 こんなカンジ。 そんなワケないが、これじゃトヨトミだ。 それにしてもなんでこんなスキだらけの手にしちゃったんだろう? 自分から・と打ち出す程の手牌じゃないでしょー。 5・6巡目にチートイツを本線としてあたりを さばいておけば、それでも十分打てるのに・・・・・。 相手の”ヤル気”もわかりやすいし。 この(私)って誰だろう。 元プロの麻雀評論家ファンキーKさんかな? 現役を退いて長いとやっぱりダメなのかなぁ。 まぁ誰でもいいか。 前フリばかりでちっとも”何切る”の考察に 入っていけないんじゃしょうがない、まだアツいんだもん。 んー、これってデジタリアン(新しい麻雀用語を発明した!) の人たちはを打つのかなぁ。 好形のリーチをかけてツモって、 前局投げたリーチ棒を回収して・・・・・。 そううまくいけばいいけど、ちょっとリスキーかも。 南家あたりにドラをポンされたら二進も三進もいかなくなりそう。 親に「チー」と言われても面倒だし。 やる気のリーチをしくじった後では、 とてもじゃないけどからは打てない。 どう打ってもアガれるような”ゾーン”に入ってる時なら を打つけど。 ・なんてツモがくるかもしれないし、 リャンペーコーもあるし。 マジョリティ回答はたぶんかな。 東家と南家に危なそうなを打たなくてすむのがいい。 でも理想的と思えるツモときた時の打が ドンピシャでアタること、百万回も経験してきたからなぁ。 ”絶好のチャンスは最悪のタイミングでやってくる” という歌が確かあったぞ。 うん、ワナの香りがする。 見れば見るほど南家に・待ちの タンピンドラドラが入っている気がしてきた。 よし、機は熟した、結論を出そう。 この先、ももも打たなくてすみそうな打! これでどうだ!!と力強く主張してみてもその実、 内容的にはかなり後ろ向き。 いいのっ! 東パツリーチがダメだったら半身で打つくらいでちょうどいいの! 麻雀はオーラスを迎えて点棒的にも牌勢的にも 戦える位置にいることが肝心なんだから。 だから打の後、鳴ける牌が出ても喰いテンにはかけない。 リーチ空振りの次に仕掛け倒れ、 さらに放銃なんてことになったら立ち直れないもん。 メンゼンで入った時だけ、 コソッとピンズを切ってヤミに構える。 その前に先手を打たれたら、エビのようにまっすぐ退く。 あれだな、敵味方入り乱れて戦っている最中には隠れてて、 敵が弱ってきてなおかつ後ろを向いている時に コソコソ出てってトドメだけさし、 また安全な場所に逃げ込む戦術。 「そんなの男らしくない」と言われたっていいもん。 はいはい、どーせ姑息な男ですよ。 全局”男らしく”前に出て、それでいつも勝てるんだったら 僕もそう打ちたいけどね。 でもこんなネガティブな回答してるから、 ごく一部のマニアにしか支持されないんだな、 僕の”何切る”は。 だけどしょうがない、”流れ論者”としては やはり目と出なかった後にはまっすぐ打ちたくないので。 で、打。 西家のチャンタサンショク、 今テンにブチ当たったりしたらゴメン。 ちなみに何の状況も示されず、 この牌姿だけで何を切る?と問われたら打。 が一瞬遊ぶけど、ドラを含め、たいていのツモに 無理なく対応できるのがいい。 チートイツを見切ることになるのが難点だけど。 |