阿部 徹男プロ の解答 |
”北海道期待の新人”というご紹介にはいささか照れてしまいましたが、 2003年7月からは【最高位戦日本プロ麻雀協会】に所属して プロ活動をすることとなりました阿部徹男です。 最近はハートランド札幌ミニさんに 週に1、2度お邪魔させてもらっていますので、 同卓されたお客様どうぞよろしくお願いします。 以前(といっても10代の頃ですが)札幌店さんで 月間打荘数423回(!)を記録したこともある、根はただの麻雀好きです。 ぜひ気軽に声を掛けてください。 「今月の問題は一色手ではないですか! シュンツ形好きなのに・・・・・ しかもが4枚もある・・・・・ カンをしたくなるが、の受け入れが消えてしまう・・・・・ ドラ表が重なって余計に難しくなった形」 と言うのが問題を見た時の第一印象です。 現在イーシャンテンで、 テンパイする受け入れはの5種類ですが、 全てを残す一打はありません。 どれかは犠牲となります。 そこで捨て牌から残り山と他家のスピード・勝負気配を私なりに考察し、 結論を出したいと思います。 【東家】 ピンフ形の捨牌。 南より先にを切った理由は孤立牌であったはずで、 ゆえにツモ切りと想定します。 が手出しの場合はからの切り、 ツモで切りが想定出来ます。 、切りで手牌がタンピン形で早そうな気がします。 心理的にもこの親番で他家を離したいはずで、攻めの気配を感じます。 【西家】 第一打が。 自風からの切り出しの際には、手牌に役牌トイツがない事が多い。 捨て牌により上が切られていない事を考えると上目の三色が濃厚。 切りをどう見るかが難解。 6巡目のがツモ切りならからの先切りの可能性があります。 手出しならば4巡目での余剰牌ですから相当に早い手が考えられる。 【北家】 マンズが捨てられていない。 、が手出しだとすると3巡目に自風のを切っている事から マンズのメンツがつながっていない”ごつごつ”した手牌で ピンズの上メンツを持っている可能性があり。 もう一枚手からピンズが出てくれば手牌は遅いとも考えられるが、 現状では早い手牌と判断するべきか。 他家の3人が早そうな事を考えると のアンカンは様々な理由から現段階では考えない。 しかも、カンすることによって自分の手牌が分断されてしまうので、 テンパイ時まではアンカンはしない方がよいだろう。 手牌の最高形を想定すると 等が考えられるが、他家はスピードも早そうな上に、 ドラの所在もまだ把握しきれない状況。 キー牌で他家の手牌で使われて居ないと確証がもてるのはだけの現状では、 今後仕掛けも十分あるのではないだろうか。 それらを考えての私の打牌はとなり、 の形にします。 その後はツモは打でダマテン。 ツモは打、ツモは打でリーチを掛けることも(時には)ありますが、 この局面ではひっそりとダマに構えます。 リーチの動機としては現在他家に使われてなく が山にあることに確信が持てるからです。 しかし、この局面では他家も早そうなだけに 簡単にツモ切りされるをしっかり捕まえたいと考えます。 ツモは打でヤミテンとして や 等の変化を待ちます。 その他のイーシャンテンの変化については、 ツモは打、ツモは打と簡単ですが、 ツモは他家の動向が替わらなければ打としてチートイツへ、 裏目のツモは打とします。 枚数が1枚在るかどうかのツモったワケですから、 この後何が起こるか分かりません。 の形に取りたいのですが、 、チーをしてのテンパイ後に 他家とのぶつかり合いに負ける可能性が大きくなります。 負けるならば負けるなりの形に持って行きたいので中を切ります。 仕掛けを考慮する牌は、、、などだろうが、 とは1枚目からは仕掛けるつもりはないです。 苦しいがは再度こぼれる可能性が高いと思うし、 安易なポンは場を急激に動かしてしまう可能性が大きいと思うからです。 他家の動向次第ですがは迷わず大きな声でチーしますが、 は小さな声で言います。 これらの考えにより、 私はの一枚外しをこの問題の解答とさせていただきます。 |