土田 浩翔プロ の解答 |
この局は非常に危険な香りがプンプン匂う局になっています。 東4局であるにもかかわらず「場」には異常な偏りが見られ、 オヤと南家の捨て牌に比べ 点棒が大きく削られている西家と北家の捨て牌が弱すぎます。 これはたぶんに点棒放出の手順に狂いがあったことを示すもので、 この局また自分の手格好に溺れてアガリに向かう手順を踏むと 90%の確率でオヤもしくは南家にフリ込む結果が待ち受けています。 オヤの第7打、南家の第3打、5打、7打目に 生牌の役牌が打ち出されているところから、 又、端に寄った数牌が出た後に 尖張牌の3や7が出てきているところからも 両者とも横に伸びたシュンツ手牌が濃厚です。 問題はドラのの行方ですが、南家がトイツで入って、 西家と私が1枚ずつというバランス配分が妥当なラインではないでしょうか。 オヤと南家の比較では、 ここまで無傷で来た強味と役牌の打ち出しの力強さから 私の経験値ではオヤよりも南家にドラがトイツで入っていると読めます。 もっとも悪い展開は、この東4局でドラ雀頭の南家リーチに そこそこのテンパイが入るであろう西家や私が放銃するシーン。 オヤは目が立っているので南家のマンガンリーチもなかなかツモりにくく、 仮に西家と私がオリでオヤだけが向かっていく展開になると 負けてしまうシーンも十分考えられます。 特に今局は【三色場】になりやすく〈345〉〈456〉 南家に〈567〉の三色手が完成しやすいパターンになっています。 そして間違いなく私がアンコで持っているはオヤの手中で使われているはずです。 マージャンとはそういうゲームなのです。 なのでオヤにはワンチャンスの・のテンパイが入りやすく、 南家には・や・のテンパイが入りやすいのです。 従って私のここでの一打は切りでオリの手順に入っていきます。 私の手中にある安全頻度の高い牌は、 としかないので、 オヤと南家がイーシャンテン気配 (もしかするとテンパイもあろうがそれでも両者の待ちスジは外し)と考えて、 安全頻度の低いを処理しておきます。 ま、1巡でも長く生き延びられるように好牌先打しておくのですが、 なんとか流局してくれることを祈るばかりの一打と言えるでしょう。 |