土田 浩翔プロ の解答 |
始まったばかりの東3局、持ち点も原点。 何の先入観も制約もなく打てる局面。 そこで〈場〉をどんなふうにとらえるのか?という視点が大きなポイントになる。 四者の4巡目までの捨て牌をよくご覧いただきたい。 4×4、計16枚の捨て牌がその局のいく末を大いに語ってくれているはずだ。 これはけっして〈オカルト〉ではない。 きわめて〈デジタル〉的な話なのである。 4×4の正方形の中に、さて幾つのトイツが含まれているのかを数えてみる。 ・・・。なんと16枚のうち8枚がトイツ牌になっている。 〈トイツ含有率〉50%。 これは明らかに今局が〈トイツ場〉に向かおうとしているサインである。 そしてあと2〜3巡たてば〈アンコ場〉への サイン変更が出ているかもしれない〈捨て牌相〉なのである。 このサインを見逃す手はない。 なんとなくマンガン手筋をとったつもりでや、 はたまたなどに手をかけるのはいかにも中途半端。 イヤイヤ、先に何をツモってくるのかわからないワケだから、 まだタンピンイーペーコードラ1手筋を 残しておいてもいいだろうと反論されるかもしれない。 しかしそんな悠長なことを言っているようでは、 いつまでたっても勝ったり負けたり(イエイエ負けたり勝ったりか)の繰り返し。 人よりアタマひとつでも抜け出したいのであれば、 せめて〈シュンツ場〉なのか〈トイツ手〉なのかの見切りぐらいは早目にして欲しいもの。 早目にという巡目は、遅くとも4巡目、これがリミットである。 ワタクシの打牌は。 この牌姿を見て、トイツ手に進めていくとき不要になる牌は、 、、。 はドラなのでフラットな状態のときはギリギリまで引っ張っておくべき牌。 との単純比較では、後にツモってきたを 前から存在するより先に切るのが基本的〈トイツ手順〉。 自分の状態いかんでは、その手順が逆になることもあるのだが 今局は制約のないフラットな局面なので基本を優先したい。 この手牌の超理想形は〈アンコ場〉になった時の ヤミテンでも倍満確定の超大物手である。 まぁここまでうまくいかなくても、 や というテンパイになることは十分現実的な話といえよう。 もちろん三色同刻含みの仕掛けで ポン などもごくごく当たり前の着地点である。 いずれにせよワタクシの最終形には、 とか などというイメージ映像は皆無なのである。 マージャンというゲームはできるかぎり 行く末を予知しながら打つべきものと捉えておいたほうがいい。 「そんなことムリだよ」とハナっから尻込みしてしまうような打ち手や 〈正確に打つ〉というワケのわからぬ理由を押し出して、 来た球をしっかり見てから打つようなヤワな打ち手にはなって欲しくない。 イチローだって松井だってヤマを張って (勘だけに頼って)打っているわけではない。 ただのプロフェッショナルよりも コンマ何秒か早く投げる球が見えているのである。 しかも当然のことながら悪球打ちはしない。 〈見切り〉も超一流、アンテナも超一流、 決断も超一流だからこそメジャーなのである。 4巡目以内でその局の行く末を見極められる〈眼〉を養っていこう。 |