「何を切る?10月分解答」
に戻る


土田 浩翔プロ の解答 

東3局と言えども他家3人に7千点近く離され、
ポツンと独りラス目をいく展開は好ましいものではない。
ここでオヤッカブリなどという事態が生じると
南場に入ってもかなりの苦戦が予想される。
なのでここは1500点でもいいから全力でアガリに向かいたい。
私は基本的にアガリを優先的に考える打ち手ではないが、
今局に限っていえばどうしてもアガリが必要に思えるのである。

解答は、打(ドラ切り)   これしかない!

序盤のツモで(1〜5巡目あたりまで)
トイツが増えるパターンに対してそのままツモ切りしたり、
手中のトイツに手をかける行為は???がつく。
この手牌で言うと、のツモ切りや切りなどがそれに該当する。
東場でドラを切るという行為は勇気がいるものだが
(その後のドラへの対応に苦心する恐れがあるため)
何がなんでもアガリが必要な局(半荘に1度あるかないか)なので
ドラのを捨てて喰いタンヤオも視野に入れて打っていきたい。
は迷わずチー(打)、もポンしていく。
もしかするといきなりをチーして
ピンズをリャンメン形に構え直しておくかもしれない。
それほどまでアガリに固執するにはワケがあって
(と言ってもたいしたワケではないのかもしれないが)
〈運〉のリズムを回復させるためである。
私はリズムで打つタイプの打ち手で、
手牌の形にはあまり影響されずに打っていく妙な打ち手でもある。
実際に卓に入っているわけでもなく、
ただの〈何を切る〉の回答をしているだけであるにもかかわらず、
この局面はどう見てもリズム的にヤバイ局になっている。
他家の捨て牌然り、自分の手牌然り。
従ってドラをここで叩き切り、
本来のリズムを回復すべく、チー、ポンして息を整えていくのである。



「何を切る?10月分解答」
に戻る