土田 浩翔プロ の解答 |
切り!!これが私のフォームになっています。 東1局にマンガンをフリ込んだ北家が 第3打目に生牌のを切っています。 この一打を見て相当な危惧を抱いてしまうのは私だけでしょうか? 【字牌】の扱いについて多少過剰反応してしまう私の麻雀観と、 数牌の組み合わせに落ちこぼれがないように 【字牌】を重く扱わないスタイルが相容れないことは 百も千も承知のうえで書かせていただきます。 現状のマージャンは〈序盤〉の切り出しの研究に力点が置かれていないため、 (投げられた球を打つ)だけの底の浅い打ち方になっていると 私は常々思っています。 スピードガンで140K台後半が出ていても カーン!!とホームランを打ち返す技術が足りないのでは・・・とか ピッチャーの側のハナシで言えば球質の軽いボールが多く、 スピード勝負で投げていても 簡単に打ち返されてしまうことが多いように見受けられます。 バッターはフルスイングできるよう、 ピッチャーは重い球を投げられるような トレーニング(序盤の研究)をするべきではないでしょうか。 ということで、北家の切りはあまりにも球質の軽い一打に見えてしまうのです。 逆にマンガンをアガった東家は、3巡目にを捨て、 6巡目に生牌のダブを捨ててきています。 これは相当重く受け止めなければなりません。 ただし、かと言って東場の早い段階からフルスイングを避けて、 単打を狙いにいく切りや切りには賛同しかねます。 例えば打として次にを引き打とし と構えたり 打として次にを引いて切りのリーチ と構えるのはただアガリたいだけ、 或いはアガリ逃しをしたくないだけの 軽いマージャンになってしまうと思えるからです。 もちろん、効率よくアガリに向かわなければならない局面も 多々あるとは思いますが、 今局はそれには該当しないと私は考えます。 切りとする意図は賢明なる皆さんはおわかりだとは思いますが、 ツモorツモorツモでのリーチ A B C D この4パターンを照準に合わせます。 ふつうに考えればCの形がベストで、 AやDはちょっと苦しい形に映るでしょうが、 私はA〜Dどれも同じ感覚でとらえています。 私の麻雀観の根幹を成しているのかもしれませんが、 リャンメンとかカンチャンという感覚より Aであれば、Bであれば、 Cであれば、Dであればにしか照準を合わせていないため、 Bのなどは当然アガリ牌として認めない(見逃す)というスタンスなのです。 「おかしいよ、そんな打ち方していては アガリ逃しばっかりで勝てっこないよ」 という声をいままで数えきれないくらい耳にしてきました。 又、「土田さんだから出来るプレーで 他の人がマネしたら皆つぶれてしまうよ」 という声もたくさん耳にしてきました。 でも・・・・私は声を大にして言いたい、 というか叫びたいのです。 皆さんもっと麻雀の深遠に迫っていくような考え方や打ち方をしていこうよ!!と。 失敗を恐れず、アガリ逃しを怖がらず、 もっともっと強い打ち方をしていこうよ!!と。 トレーニング方法を替え、 〈観念〉を変えれば案外簡単に身につくものですよ。 そしてこれは誰が・・・とかいうことではなく皆さんが実行し、 成果を得ていけるものなのですから。本当ですよ!! |