吉田 光太プロ の解答 |
皆さん、こんにちは! 日本プロ麻雀協会の吉田光太と申します。 好きな手役は“自摸”。 実戦での打撃の当て勘や、精度の高さを身上としています。 まだまだ修行中の身である私ですが、宜しくお願いします。 さて、問題の手牌。 何に手をかけるかは各人の嗜好が顕著にあらわれると思います。 勝負はまだ始まったばかりの東一局、二巡目。 今だ方向性が揺蕩っているこの手牌がどのように育つか楽しみなところです。 まず、現時点の情報を整理します。 ・平和手の三向聴である。 ・七対子の二向聴。 ・5の三色同刻の芽がある。 ・親はを使っていない。 ・は親の現物。 ・南家の手が相当早い纏まりでない限り、南家はを使っていない。 五つ目の親の現物牌についてですが、 赤を全て使い切ることの出来るチャンス手なので、 現時点の選択では自分の手牌の都合を第一に考えて良いでしょう。 また、鳴いても満貫はありますが、 しばらく自摸の様子を見て、最終形が見据えられるようになってから 仕掛ければ充分だと思います。 少ないながらも以上の情報を勘案し、私は【切り】を選択します。 理由は、順子手と対子手の双方、 そして喰い仕掛けを睨みながらこの手の次なる最上の自摸 とに最も対応ができるからです。 ツモ で 打 →マン・ピン・ソー全ての有効牌を有効に取り入れられる形。 ツモ で 打 →七対子本線ながらも、索子の下を外しつつ順子手としても進行できる。 どちらも破壊力抜群で楽しみな手牌進行が組むことができます。 また、如上の理由だと切りと切りの選択も出てきますが、 各人の比較的オーソドックスな切り出しから、 やはりドラ跨ぎの・のスジは場に高くなりそうなので、 の二度受けを外しておきます。 以上の理由から、吉田の選択は【切り】でした! |