今里 之彦プロ の解答 |
久々の登場です、宜しくお願い致します! この設問、まず気になるポイントはソウズが場に高いところ。 親も南家も実にアグレッシヴな捨て牌ですよね。 特に親の後の。 手出しだとしたら相当煮詰まっています。 ・・・で、「ソウズをなるべく切り出さずにいけるようにする」 そんな安全策を取るのは、果たして賢い選択なのでしょうか。 次に・と来るのが判っているならば、 この牌姿から、と打っていけばいいんでしょうけど、 私もそして読んでいる貴方も、 次に何ツモるかなんてわかりっこないですよね!? だったら場に激高のソウズキー牌を2つ引かなくては成就しない固定形に拘るのは ビミョウなんじゃないですかねぇ。。。 私は、ここからソウズを一牌切り出す覚悟って 決して無謀ではないと思うんです。 もちろん、既に聴牌している可能性もありますし、 打ち出していく牌(私の選択でいえば)が キー牌として仕掛けられてアガリを発生させる事もあるでしょう。 ましてや前局までの結果を想定するや・・・。 それでも私は、高い色のネック箇所を作ったままの打、 もしくは打(打三万は左記選択肢よりかはアリかとは思いますが)といった選択肢が、 「相手におもねる」姿勢に思えてしまうので、 最も手牌の魅力を活かせると思う打としたいです。 ※打のロスは雀頭が定まらぬままにリャンメン好形を優先させている点。 ソウズが3557ではなく3556などであれば、 ピンズノベタン形とソウズのリャンメンor雀頭候補で 雀頭のあてがあると見込んでの打は充分あるとは思いますが、 この参照牌姿からであればツモのロスを踏まえても ソウズの贅肉を削いでおきたいです。 この手牌の将来形ですが、 打の後にサンショク(567もしくは678)まで伸びればラッキーですが、 あまり固執したくはないです。 ワンズ>ピンズ待ちのメンタンピン (ピンズ待ちの場合はメンピン形になる可能性も)で恩の字、 場に高いソウズの・あたりの待ちになったとしても、 参照牌姿からソウズ固定形でカンチャンにしてしまうよりかは 幾分攻める形にはなっているのではないかと。 私にはこの手、ドラや赤牌は無くてもキラキラ輝いているように思えますし、 見合いではありますがここで緩手を打って自分のアガリ逃しによる親の連荘・・・ これは避けたい想いが強いです。 5巡目のを打って親の安全牌を残さない選択をした以上、 この時点ではまだ自分自身の手牌の伸びを第一に考えていきましょう! あと少しの勇気を出して。 もしを鳴かれた後になど字牌のション牌を持ってきた場合ですが、 これこそ無謀な気がします。 よく『(ドラなどを)鳴かせたら責任を取ってゼンツ』なんて言葉を聞きますが、 これって『思考の放棄』・『無責任』なんじゃないかと。 打ち手の責任の取り方っていうのは、 結局・・・「(主観的ではなく客観的に)現状を受け止める」事を前提で 考えていかないといけないのではないか、私はそう思います。 「客観的に見て、もうここから親にソウズをおろす事が無謀」 そう考える打ち手も多くいると思いますし、否定もしません。 が、このタイミングで踏み止まることこそ、 親に楽をさせてしまう行為だと思うのですが。 一見よさげな打。そのあとツモ、、と来てツモ。 ここに至っては打でサンショク一手変わりテンパイ・・・が取れず日和り、 親が終盤ツモアガリ。 その後さらに暴風雨状態へ。。。 ・・・なーんて事になる事が多かった私自身だからこそ、 覚悟を決めあえてソウズに手をかけます。 |