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土田 浩翔プロ の解答 

まず最初にお断りしておきますが、
ここまでパーフェクトに対称形になってる手牌など有り得ないので、
出題者の問題作成状況を想像するに、
いわゆる<ネタ枯れ>なのかしら?と同情してしまったのであります(笑)。

ま、それはさておき、マジメに手牌と向き合ってみると・・・
(でもやっぱり笑いが込み上げてきちゃいますが)
この手牌のキーポイントは数牌の「4」にあるような気がします

つまり何が言いたいのかというと、
三色を作ろうとするとき、「4」さえ先に引ければ、
その色は3メン形になるので、
安めを引いてから高めを引くことが出来ます。

まさか・・・123や567ではなく、
234の三色にならないかな、などと考える人はいないと思うので
(恐らく三色狙いの打ち手の多くは123狙いになるのではないでしょうか)
どの色の「4」を引いてきやすいのか、場況から読んでみると・・・。

東家と南家の早切りからを持たれてる可能性はけっこうあるのでは?
また、南家の、西家のの早切りから、
を持たれてる可能性はけっこうあるのでは?と私は読みます

その点、については、西家の切りだけですから、
より山にある可能性は高いように思えます。

一見すると、4巡目までにワンズが安く、次にピンズが安い捨て牌に見えるので、
ソーズは手の内にたくさん持たれているのでは?
と考える打ち手も多いようですが・・・
たった4巡でそこまで色読みしていいものか私には判断尽きかねるのです。

その点、数読みについては、
たった4巡といえども色読みよりは信頼に足りることが多いと私は考えています。
なので、この巡目ではソーズは触らず他の色から打牌は選びます。

が2枚出てることもあり、更にはドラも重なり、
追い風には素直に乗ることが大切で、
567の三色ベースの手筋を追いたいと思います。
そこで切り。
は南家と西家の安全牌なので、
ターツ外しの手順としてはまずからということになります。

を打ったあと、
すぐに567の高め牌であるが引けたときはを打たず、
ツモ⇒打
ツモ⇒打
ツモ⇒打
とし、攻守兼用の手順を駆使します。

ツモの時だけソーズの下を払いピンズの下を残すのは場況からの判断です。
だったらどんな場合でもピンズの下を残せばいいじゃないか、
と言われそうですが、
先にも述べたように、ソーズが埋まらないケースにおいては、
を先に引きそうなので、
ピンズが安いのは百も承知のうえで払っていくのです。

私の読みでは、切りのあと、まずを引いてとし、
手牌は



となり、
たぶん次に引くのはで、打として手牌はイーシャンテン



になるような気がしてます。

ま、高めが引けなくてもツモでもソーズの3メン待ちになるので即リーチ。
ツモでも型が入っているので即リーチです。
ただし、ツモだと



こうなりますから、3巡だけ三色の替わり目を待ってから
(引き)リーチをかけます。

もちろん三色は崩れやすい性質がありますから、
ドラドラ手牌では深追いは禁物です。

ただし、追い風を感じているときは、
テンパイしてから3巡くらい待ってみる余裕があってもよいのではないでしょうか。


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