古久根 英孝プロ の解答 |
同じ色の2と3と7が7巡目の時点で三枚ずつ見えている珍しい牌姿ですね。 捨て牌が偏っているわけでもないし、 自分にだけワンズがこんなに偏る牌姿はあまり見たことありません。 ま、それはともかく、この手牌は十分勝負手になりますから、 恐らく2〜3巡後に、南家もしくは親からリーチがかかるでしょうが、 絶対に【受け】てはダメです。 もし弱気になって【受け】てしまったら、 このゲームのラスが確定してしまうはずです。 ただし、勝負するにはそれなりの準備が必要で、 ここはを捨てる一手なんです。 特に南家に対しては、 この巡目より後までを引っ張ると致命傷になってしまいます。 南家も親も、・か・が急所になりやすいはずで、 その急所をこれだけ抱えているのですから、 ワンズの整理をつけてしまえばもう怖いものはありません を捨てた後、ドラのを引いてきたらツモ切りすること。 ただし、親リーが入っていたら、 それはもう完全な後手なのでオリるしかありません。 ではなく、ここでを切る手も無きにしもあらずですが、 手牌をリャンシャンテンに戻す時間の余裕があるとは思えず、 すぐに来るであろう闘いに備え、 切りイーシャンテンにしておいたほうがいいでしょう。 打後、ソーズのカンチャンが埋まれば即リーチ、 ピンズのリャンメンから埋まったら、その時点での場況を利用し、 カンの即リーもあるし、保留のカン受けもあります。 ただ、いずれにしろ勝負手なので、 他家の先制リーチなど無いものとして徹底抗戦すべき局なのです。 この手牌、うっかりするとワンズが伸びそうに見えて、 をツモ切りしてしまいますが、 ワンズを伸ばすのではなく、 見切れるかどうかが勝負の分かれ目になるのです。 |