土田 浩翔プロ の解答 ツモ切り |
東3局を迎えて▲5200失点している身。 この失点をどうみるのか? そこにこの手牌をこなす道筋があるような気がします。」 5200放銃した相手が今局の親であることは重要なポイントで、 仮にこの手牌をアガリ損ねて親に連荘を許すようなことが起きると、 因果関係ができてしまい、このゲームを制することは困難になります。 『アガリたい』という想いと、アガれるという現実は必ずしも一致しないことは、 打ち手であれば経験済みなはずです。 順風満帆な時間帯では、与えられた手牌とツモに素直に向き合い、 自然にシャンテン数を減らしていけばいいのですが・・・デコボコ道ではそうはいきません。 たった1度の放銃で、すぐデコボコ道に入ってしまうわけではありませんが、 放銃相手が親を迎えているときは要注意です。 用心するに越したことはありません。 デコボコ道に入りかけの身においては、 自然にシャンテン数を減らす手順は感心しません。 慌てず騒がずが基本になります。 つまり、シャンテン数を減らす手順に罠が仕掛けられていることが多く、 今局の手牌などまさにその典型かと思われます。 123or234or678or789の三色が見えそうで見えにくい手牌、 これこそが罠に陥りやすい甘い誘惑が感じられ、 断じて三色などは念頭に置かずに打っていきます。 ツモ切りは、まだどちらの数位に手牌が動いていくのかがわからない保留ではなく、 シャンテン数を減らさない工夫をこの1巡目で施しておくという切りなのです。 デコボコ道の入りかけでは、1度シャンテン数を減らさずに我慢しておけば、 後の手順がスムーズになるという不思議な現実が待ち受けていることが多いので、 をツモ切りしておくのです。 この先、ドラも手放す手順になるかもしれませんが、 三色へのこだわりを持たぬ局とする考えに従うならば、 ドラにもこだわらぬ局とするつもりで打っていきます。 今局の要はアガリきること。 これに尽きるので、テンパイしたら1歩も引かずに打ちます。 |