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自分らしさ

世の中にはいろんな人間がいる。
様々な人が存在するように、様々な価値観・人間観・思想観・容姿等があります。
それらには似たようなものはあるけれど、全く同じというものはまず無いでしょう。
あの人のあんなところが好きだ、あんなところが嫌いだ、
こんな思いはあって当たり前のこと。
自分にはない良いところを持っている人には、憧れと理想の念を抱いてしまう。
人間誰しも、理想の人間や尊敬している人物というのはいると思うが、
仮に自分がそのような人間のようになりたいと思って、
その人の良い所を吸収し、近づくことはできるかもしれないけど、
その人自身にはやはりなれない。
しかし得られるものは抱えきれないほどのものでしょう。

人間性や心理といった類に答えなんてものは、
きっといつの時代になっても現れないと思うが、
モラルというものがある以上、その理想という人間像はある程度、
皆、近いものに成り得るのではないでしょうか。
その人間像を描いた時に、初めて本当の意味での
「自分らしさ」や「個性」というのが出てくるのだと思います。
自分には好きなことがある、好きな人がいる。
これもそれらのはじまりの一つなのでしょう。
People 3 Heart Land その壱

ある日の夜のこと、高校時代の友達から電話がかかってきて、
  トモダチ : 「明日ひま?遊ぼぉっ!」
  僕 : 「うんいいよ、ナニすんの?」
  トモダチ : 「久しぶりに麻雀しない?」
と、こんな感じで話が進んでいき、明日麻雀をすることに決定!!
  
・・・ちなみに僕は高校3年生くらいから麻雀を覚えたのですが、
それからというもの、もの凄くハマッテしまい、
学校帰りなんかも毎日のように友達の家で麻雀をしており、
受験シーズンぎりぎりまでやっていました。
もちろん大学に入ってからも、大学で出来たゆかいな仲間たちと麻雀をいつもしてましたが、
ゆかいな仲間達は、高校時代の友達と比べると麻雀のレベルがちょぴり低く、
刺激に少し欠けていたのでした・・・・。
 
そして次の日の昼、友達が迎えに来ました、
トモダチ : 「ゴメン!人数、集まらなかった・・・。」
僕 : 「えっ?どうすんの?」
トモダチ : 「フリー雀荘行こう(笑顔)!」
僕 : 「え〜!オレ雀荘行ったことないよ〜!怖いよ〜。」
トモダチ : 「ダイジョブだよ、とりあえず行ってみよ!」
なんだかんだ説得させられ、僕らは雀荘に向かったのでした。
  
・・・雀荘に向かう車中での僕の頭の中・・・
『きっと、強くて上手な人達がたくさんいるんだろうなぁ!』
『おっかないオジサンとかいそうで、ちょっと恐そうだぁ!』
『でも、なんか恐そうなんだけど、友達以外の知らない人達と麻雀してみたいなぁ!』
そんなことを考えているうちに、
気付けば僕の”ドキドキ気分”は”ワクワク気分”に変わっていたのでした。
  
友達と他愛もない話をしてるうちに、目的地のお店に到着!
お店の入り口には 「Heart Land」 と書かれている。
今まさに、フリー雀荘デビューをしようとしている僕は、
ついにその扉を開けたのでした。

つづく


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