People−4

「People」に戻る
「People」に戻る
「People−5」を読む


People 4 Heart Land その弐

その日初めて扉を開けてから、いつのまにか僕は、
「Heart Land」に毎日のように足を運ぶようになっていったのです。
率直に言って、僕がお店に足を運ぶようになった理由とは、
やはり「麻雀の面白さ」であり、後は「雰囲気」でした。
お店には色々なタイプのお客さんがいました。
僕と同じくらいの年の人・年配の方・女性の方等、いろいろな人がいて、
「人」が大好きな僕としては、その人たちに会えるだけでも楽しいものでした。

さて、麻雀についてですが、僕はまだまだ素人同然、
勝ったり負けたりの繰り返し、ヤッパリ勝てばウレシイし、負ければ当然クヤシイものです!
勝負事なんだから、絶対に勝ちたいと思うのは当たり前、
心の中はいつも、「強くなってやる、一番強くなってやる!」(笑)と
そんな思いを胸に抱いていたのでした。
そして、来る日も来る日も僕は、麻雀をヒタスラ打ち続けるのでした。
最初は遊び感覚でやっていたつもりでしたが、
いつのまにか僕は「麻雀」にドップリとはまっていたのです。
お店には毎日足を運んでいる。
しかも、朝スタッフが来てから、仕事を終えて夜帰るぐらいまで、ずっ〜と麻雀を打ちつづけている。
麻雀を打つことが、楽しくて楽しくてしょうがなかったのです。

スポーツでもゲームでもそうなんですが、
自分より上手な人のプレイで、その人自身に魅力を感じる事ってありますよね。
そういうのって感動しますよね!
スポーツなんかだと、そういう人やチームってやっぱり名前が知れてたり、
練習なんかみたりすると、すぐにわかっちゃいますよね。
麻雀にも同じようなことがあると思いますが、フリー麻雀デビューしたばかりの僕には、
そんな名前が知れてる人とか、強いって呼ばれてる人なんて全然わからない。
しかし、いざ同じ卓に座ってみると、まだ対局すらしていないのに体中からオーラを発し、
僕の五感を刺激してくる人がいるんですよ。
(注:美しい方とか、外見が恐い方とかじゃないですよ。)
「むむっ!何か感じる!」(笑)
「絶対強い!」っと体が察知し、ゾワゾワするんですよ。
そしていざ対局してみると、ほらやっぱり強い!
スタッフなんかにこっそりと、「あの人強い?」って聞くと、「強いよ〜!」って言うんですよ。
そんな格上の方と対局するとなると、もう、高揚感でいっぱいになってしまう。
嬉しくてたまらない気持ちになってしまう。
日常生活では味わえないような、心地よく大きな「高揚感」を、僕は麻雀から感じるのでした。

お店に通い始めてから半年位の間は、
日が経つごとに自分でもハッキリと上達していくのがよくわかりました。
最初はルールぐらいしか知らなかったので、上手くなっていくのは当たり前だったのでしょうが、
それでもかなりの勢いで上達したと思います。(初心者レベルで)
そして、麻雀を打てば打つほど、様々な課題や壁が現れてくるのでした。

つづく


「People−5」を読む


QueenMark