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People 6 モロロン号とぼく 僕はやると決めたらなかなか早いほうで、すぐにでも出発しようと旅の準備を始めました。 しかし準備といっても、まずはママちゃりが、お家にあるかどうかが問題です。 しばらく自転車には乗っていないが、物置に確か高校の時から使っていた 愛ちゃり「モロロン号」が眠っているはず!っと さっそく物置を見てみるとモロロン号はしっかりとそこに眠っていたのでした(喜)。 そしてチョイト起こして走ってみると、まだまだぜんぜんダイジョウブ、 元気に走るではありませんか♪ でもやっぱり、どう見てもただのママちゃり、 唯一、変速三段切り替えを装備しているところが、モロロン号のステキなところでした。 さて、「ママちゃりの旅」とあらば、けっこう日数がかかるので、 その分、お金がかかるのでは?たぶん。 でも旅の予算が10万円くらいしか無かったので、 「まぁ行けるとこまでいってみよう!旅の終わりはその時決めればいいや!」 (かなり適当)。 あとは寝床。寝るときは野宿でいいとして、 ご飯は、「そのつど発見したお店やなんかで、おいしいものを食べれればいいなぁ!」っと あまり考えずに決めたのでした。 さぁ次は行き先。太平洋周りで南下して行くか、日本海周りで行くか? どっちでもいいのだけどここは迷うことなく日本海周りをチョイス。 東北でも、青森なんかは行ったことがあったので、 いきなりフェリーで新潟港まで行くことに決めました。 「新潟ついたら考えよう!あとはなんとかなるよねきっと・・」 またまたこんな適当に行き先を決めていくのでした。 どんな旅かもだいだい決めたし(適当すぎて何も決まっていませんでしたが)、 あとは荷造りで完了。 少量の衣類と洗面用具、他には野宿用のテント(確か3000円位の安物)、 寝袋、ランタン、キャンプ用ガスコンロ、 荷物が多いと大変だと思い最小限に抑えました。 モロロン号の前かごにバックを一つ入れ、背中にリュックを背負い、 後ろの荷台にテントと寝袋をしばりつければ、荷物たちはきれいにまとまるのでした。 出発前日に小樽〜新潟行きへのフェリーのチケットを購入し、もう準備は万全! チケット購入の際に、「明日の朝10時にフェリーが出るため、 朝8:30前後には搭乗手続きをすませておいて下さい。」と伝えられていたので、 あとはしっかりと家を出る時間を決めなければいけませんでした。 僕の家から小樽までは40キロくらいあります。 はて何時に家を出発すればよいのだろう? しばらく自転車にも乗ってないしあまり体力が続かない気もする・・・・・ はたして40キロも初日から走れるのだろうか? ママちゃりで1時間に10キロも進めるのかなぁ? いくらゆっくり走っても5キロ位は速度が出るはず、 しかし40キロを時速5キロで走ると8時間もかかってしまうのでは? そんなことを考えているととても面倒くさくなり、 なんとなく夜中の2時に出発することを決めたのでした。 まるで計画性のない日本縦断の旅をバタバタと決めてしまったので、 旅の用意やなんかが出発の前日夜11時くらいまでかかってしまいました・・。 出発は3時間後の深夜2時。 寝る時間がほとんどない、とりあえずチョットだけでも仮眠しとこう、 それでは少しの間おやすみなさい★ つづく 「People7」を読む |